義務を果たしている人たちを素直に尊敬できる世に。

なでしこジャパン、すごかったですね! 女子ソフトボールも世界一に。
日本女性のパワーにのまれた一日でした。


ところで、「ノブリス・オブリージュ」という言葉があります。直訳すれば「高貴な人々の義務」という意味の言葉。高貴な身分に生まれついた人間には、奉仕活動、慈善事業、軍務に献身する義務があるという思想を表した言葉です。

近代看護の祖、ナイチンゲールは実力とともに家柄があったはず。もしナイチンゲールが庶民の生れだったとしたら一看護師として従軍することはあっても監督としての立場はなかったでしょう。彼女の従軍もノブリス・オブリージュだったのではないでしょうか。


今の時代、平等社会の中で家柄という考えはなじみません。でも生まれ持った家柄ではなく、実力で代表になった人たちの自覚として、同じように、なでしこジャパンの皆さんは日本を元気にすることに役に立ちたいという強い想いがあったと思います。なし得た者たちの義務としての感覚をもって日の丸を背負っていたのだと思います。ただの勝利ではなく、そうだったからこそ、私たちは彼女たちを素直に尊敬できるのです。


なでしこジャパンの皆さんを国民が歓待し尊敬するように、市井の中で義務を果たしている多くの人たちを素直に尊敬できる世にしたいものです。