都心でも劇的な高齢化が進んでいる。

山村、漁村など地方の高齢化についての話しはよく聞きますが、都心でも昭和30〜40年代に分譲した区画や団地などの高齢化が進んでいます。

同じ世代が一斉に入居し、同時に年をとっていくので、劇的に人口構成が変わるのが特徴です。僕が子どもの頃に住んでいた団地もそういう所で、小学校が一時は一学年5クラスもあったのに、設立わずか20年で子どもの減少により廃校となりました。劇的な人口構成の変化が起きています。

高齢化も突然すすみ、その速さのために社会サービスの変化が追い付きません。
早いところではもう、毎年のように高齢者の寿命で人口が減り、かといって子どもたちは高齢者ばかりのコミュニティーには戻れず、土地や家を買ってくれる人もなかなか現れません。結果、空き家が目立つようになり、用心悪く安心して住みにくい所になっていきます。そんなところに高齢者が住みつづけざるを得ないわけです。

このままにしていると、将来、都心にも、ぽつぽつと人口の空白地ができかねません。
同じ区画にいろんな世代が同居するような住宅政策が必要だったのですね。