”Ns'あおい”のこと

日本看護連盟の機関誌「アンフィニ」に、”HANAうた”という、連盟会員であるナースを主人公にした漫画が連載されています。その作者のこしのりょうさんたちと懇親会をしました。”HANAうた”の主人公になった連盟会員があつまり楽しい時間をすごしました。

こしのりょうさんは、看護師を主人公にした”Ns'あおい”をモーニング誌に連載していましたが、それがこのたび終了しました。今日の懇親会はそのお疲れ様会です。


週刊モーニングに”Ns'あおい”の連載が始まったのは6年以上前です。このマンガの第1話を読んだときは衝撃的でした。

その頃、医師の硬派なマンガはありましたが、看護を主人公にしたマンガのほとんどが軽いタッチのものでした。僕は看護現場を多くの人に知ってもらうために、いつか看護現場のホントの困難さや喜びを書かれたマンガが始まらないかと熱望していました。ちょうどその時”Ns'あおい”が始まったのです。”やっと始まってくれた!”とホントに嬉しかったのを覚えています。最初の話題は、医師がいない緊急時に、患者の命を救うために看護師が挿管したことの苦悩でした。


即座に思ったのが、この作者に会いたい!ということでした。会って看護のことを語りたいと思いました。そのためにいろいろ手を尽くしてみましたが、その願いはかないませんでした。

そころがチャンスは思わぬところからやってくるものです。たまたま講義をした時に受講して下さった方から、話が面白かったので旦那にあわないかとのお誘いがあったのです。その旦那さんが、なんと”Ns'あおい”の作者のこしのりょうさんでした。奇跡だと思いました。


偶然彼は僕と同じ年で、気もあいました。なにより彼の看護に対する真剣な想いに打たれました。看護師である奥様も旦那さんの漫画につきあってくださり、それからもいい内容が続きました。

何度もあったり一緒に出張したりして、いろんなことを話しました。登場人物の性格を考えたり、どうすればいい話になるかを話したりもしました。彼に会うたびに看護のことを一生懸命考えてくださっていることを感じました。逆に漫画を描く時の苦労や喜びも知ることができました。

途中で、石原さとみさんをキャスティングしたテレビドラマにもなりましたので知っている方も多いと思います。単行本にして30巻を超えて長い連載になりました。


今日、彼も言っていましたが、看護師を主人公にしたマンガが終わるのは残念です。いつかまた新しい看護師マンガを描いてほしいです。

連盟の機関誌アンフィニの連載はまだ続きます。そして、年明けからは、医師を主人公にした地域医療をテーマにしたマンガを連載するそうです。昨日の看護問題小委員会であった看とりについても、ぜひテーマにしてほしいですね。


まずは長い間お疲れさまでした。