新人看護職員研修事業で施設間連携を

三重県で看護管理者トップセミナーが行われました。今年のテーマは「三重県における新人看護職員研修事業への取り組みについて」。シンポジウム形式で、県行政、日赤の研修センター、公的病院、民間病院の方々から、取り組みについて発表があり、意見交換んをしました。

管理者自らが話をする形式のトップセミナーは三重県では今回で3回目。全国的にもあまりない形式ですが、参加者全体の意識が高いような気がします。テーマも連携に力をいれているようで、過去も病院と在宅、教育と臨床などの県内の連携強化を促進するような企画でした。

そして今回のサブタイトルが「教育を軸とした施設間連携で地域全体の看護職の質向上を図る」。
今回は新人看護職員研修を通じ地域連携を模索しています。
たしかにこのたびの法改正により、新人研修を地域全体で担うという意識ができてきました。病院の垣根をこえて取り組むことに多くの気付きがあることが印象的でした。


シンポジウムの発表を聞いて分かったことの一つですが、
新人看護師のやめる理由に、自分に自信がなく不安感が強いことがあります。そこで新人研修をしっかりやればこの不安感が軽減されるのではと思っていました。しかしある病院で調査した結果によると新人研修そのものからは不安感の軽減はあまりみられなかったようです。そこで研修内容にストレスマネジメントを組み込んだところ効果がでたとか。つまり不安感は研修ではなくストレスコーピングによって軽減を図る方がよいということでしょう。

これからの政策立案に大いに参考になります。



ところで、研修の前に時間があったので、松坂市にいって、田村憲久衆議院議員の事務所に顔をだしてきました。田村憲久先生は、看護問題小委員会の委員長として誰より積極的に看護現場の改善に取り組んでくださっています。非常に勉強家で、看護政策のこともとても詳しい。感謝の気持ちを込めて訪問させていただきました。