たんの吸引に関し、参考人質疑もありました。

昨日、衆議院厚生労働委員会介護保険法案等に関し、参考人質疑が行われました。

日本訪問看護振興財団から佐藤常任理事が参考人として発言、さらにあべ俊子衆議院議員も質問に立ちました。



佐藤常任理事は、たんの吸引に関する研修の試行事業の実態について、特に実地研修に関し、対象者の負担が多かった。プライベートの場で、家族のいる前での研修は極めて困難と報告しました。そのうえで、実際は看護師の免許を持っている者が行為をするほうがずっと効率的で、安全確保もできると痛感したとのことです。



あべ議員からはたんの吸引に関し「安全性確保に何が大切か」、「そしてそもそもなぜこういう問題が生じたのか」について、佐藤常任理事に質問をしました。

安全確保に関しては、
登録基準で整っているだけではだめで、療養者に応じて訪問看護計画や評価確認のしくみも作る必要がある。訪問看護との連携が不可欠。

問題が生じた理由に関しては、
訪問看護訪問介護が異なる事業所で行われている。看護介護が一体ではないことが問題。また家族が面倒をみるのが前提となっているしくみが限界だったのではないか。


佐藤常任理事は最後に、この問題はそもそも訪問看護が充実していないことが原因であり、訪問看護を充足するためにもっと訪問看護ステーションや介護施設に看護職員が移動するようなインセンティブをつくってほしいという意見を述べました。もっともなことです。


震災後の対応、また政局が進む中、介護保険法案が淡々と議論されています。今後も状況を追っていきたいと思います。


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あべ俊子議員が国政ニュースNo.50-①を出しました。
AbeNews50.pdf 直