経営効率化以前のスタイルの病院が強かったみたい。

昨日、今日の2日間は宮城県医療機関を中心に訪問し、多くの方からお話を聞きました。涙なしには語ることができません。

特に津波の被災にあった医療機関では、ポツリポツリと話す言葉を聞くのが精一杯で、深く悲しい想いを受け止めるだけの力が自分ないことをただ痛感するばかり。この仲間たちを皆でしっかり支えていかねばなりません。帰りの車中は沈黙が続きました。


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一部の病棟が使えないほど被害を受けても、医療機関の役割と果たし続けた病院は、自家発電、地下水のくみ上げ、プロパンガスなど少し前の設備が生きていたため、ライフライン停止にも対応できていました。薬剤も院内処方で病院内に在庫が豊富でした。また栄養、中材や事務などのアウトソーシングがなく職員の団結力が強かったです。

つまり病院の効率化が急に進められる以前の体制が保たれたままの病院でした。

病院経営も大切ですが、少なくても災害拠点病院は、いざという時に地域全体の医療を担い続けることができるよう、効率性より安心感を目指した経営が必要なのかもしれません。

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すべての訪問先で共通していたのはただ一つ。看護職仲間は頼もしく信じられるということ。どのような状況であっても看護は患者を見捨てません。厳しければ厳しいほど支えあいます。

でも、これから再建に向けた苦労が始まります。看護職を支えることがとても大切。心が荒みすぎると立ち直れなくなってしまいます。