自分の力で暮らしているという実感を

岩手県沿岸部の支部長と電話で話しました。

ライフラインも戻り始めて生命の危機はさったのですが、避難者の生活のストレスが高まり、いさかいも増えているそうです。また生きる希望を失いかけている人も多く、再びつらい状況に戻っている感じを受けました。

全体としては復興へというムードが高まってきたと思います。しかし大切なことは、一人一人が自分の力で暮らしているという実感を持てるかだと思います。そこまで丁寧にことを進めていかないと、復興の言葉ばかりではかえってストレスは増します。


具体的には何が必要かと支部長さんに聞きました。一番は仕事、つぎはお金、と彼女は言いました。
僕はまずはお金かと思っていました。でも一時的に安定しても、それだけでは自分の力で暮らしているという実感はもてません。

たとえば漁業だと、船が仕事のために不可欠です。中古の船を集める動きだとか、協働で残った船を所有する話はあるようです。でももっとアイディアはあるはずです。
自分の船が持てるまででいいので、世界中から船を貸してもらうことなどはできないでしょうか。
被災地でない人たちが少しずつ仕事を休んで、その間かわって被災地の人に仕事をしてもらうことはできないでしょうか。

自分の力で暮らしているという実感をもてるような支援をすることが必要です。


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看護部長に娘さんの合格証明書を渡すということを書きましたが、
http://d.hatena.ne.jp/MasahiroIshida+JNF/20110415

昨日、厚生労働省の局長が現地を訪問し、A4サイズの合格証明書を直接手渡ししてくださったそうです。
ありがとうございました。

4月20日産経新聞より
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110419/dst11041920280040-n1.htm