増えていく認知症にどう対応するのか

クリスマス・イブですね。いちばんわくわくする日、いかがお過ごしですか?

日精看主催の看護部長研修で話をする機会をいただきました。精神病院の管理者のみなさまばかりです。僕も昔精神病院の看護師をしていましたので、懐かしさを感じました。

ところでいきなりですが、精神科に対し身体の病気を扱う診療科をまとめて一般科といいますが、これだと精神科が特別な感じがします。精神科で働いている人たちにとっては何となく違和感を感じます。
精神科は昔は統合失調症が中心でしたが、最近は病態もかわりつつあり、うつ病とか神経症とかの方も増えてきました。内科や外科があるように、精神も疾患等により機能分化が進むと、変わってくるのかもしれません。

今日議論になったことのひとつが、将来も認知症は精神病院で見続けていくのだろうかということ。介護保険の分野でも認知症の方を対象としています。内科的な治療も進んできています。
認知症科”をつくれとまでは言いませんが、マンパワーが確保しにくかったりあまり生活空間としての機能が充実していない今の精神病院で対応するのが、患者さんの幸せになるのだろうかという疑問が提示されました。認知症治療病棟入院料等を精神病院だけでなくすべての病院で算定できるようにすると様子がかわるのかもしれません。