精神疾患、身体疾患を合併している患者さんへの対応。

今日は香川県。関係者へのあいさつ回り、そして病院訪問。

お昼に行った地域医療を支えている病院では、精神科合併症の病棟を見学させていただきました。精神疾患を患いながら、身体疾患を抱える患者さんに対しては、医師はそれぞれの専門医が担当すればいいのですが、看護は同時に看なければなりません。その分、高度な対応が求められます。

今回の診療報酬改定でも、精神科リエゾンチームや、精神合併症病棟の強化などが行われますが、もっともっと工夫しなければ広がらないと思います。


この病棟も県内の合併症患者さんを一手に引き受けていました。現にそのあと訪問した精神病院でもこの病棟にお願いしているのことでした。

世の流れに逆らわず高齢者も多く、心と体の病気への対応に加えて、ADLの低下に対する対応も多いだろうと思います。ほんとに大変な病棟です。

理想をいうなら、身体科の病棟でも精神疾患を持つ患者さんを、精神科の病棟でも身体疾患をもつ患者さんを普通に看ることができればいいのだと思います。それに少しでも近づくように、この精神合併症病棟で培ったノウハウを、広げていければと思いました。

看護師は、ネットワークがほしいといっていました。同じような病棟はそんなにありませんから、情報交換も難しいそうです。学会はありますが、頻度が少ないし、開催地の距離も遠い。日常的に情報交換ができるしくみを考えてみなければなりませんね。



夕方、瀬戸内海に吸い込まれるような夕日をみながら、自分の考えを看護師仲間に訴えることができました。よい景色は気持ちを高揚させます。